こんにちは~病院薬剤師のMoKaです。
「大腸内視鏡検査って痛いの?」「下剤ってつらい?」「恥ずかしくない?」
そんな不安を抱えたまま、先日、私は人生初の大腸内視鏡検査(いわゆる大腸カメラ)を受けてきました。
検査の目的は、大腸がんやポリープなどを早期に発見・予防すること。とはいえ、実際に受けるまでは不安でいっぱいでした。
この記事では、検査前の準備から当日の流れ、そして受けてみて感じたことを正直にお伝えします。
「いつか受けなきゃ…」と迷っている方が、少しでも前向きな気持ちになれたら嬉しいです。
この記事は筆者自身の体験をもとに執筆しています。検査の流れや感じ方には個人差がありますので、詳しくは医療機関にご確認ください。
検査を受けることになったきっかけ
会社の健康診断で「便潜血陽性」という結果が出たのがきっかけでした。 「念のため大腸内視鏡検査をしましょう」とすすめられ、多少びびりつつも予約を取ることに。
大腸がんの家族歴があったわけではないのですが、「早期発見が何より大事」と言われて重い腰を上げました。
大腸内視鏡検査ってそんなに重要?
正直、大腸カメラを受けるまでは「まだ若いし大丈夫」と思っていました。
でも厚生労働省が2024年9月に公表した2023年人口動態統計(確定数)によると、がんの部位別死亡数は男性では肺がん、大腸がん、胃がんの順に多く、女性では大腸がん、肺がん、膵臓がんの順となっており男女ともに大腸がんは上位に入っています。
また、厚生労働省ではがん検診の指針を定めていて、大腸がんは40歳以上が対象となっています。
これらから40歳代でも検査の必要性を感じました。
検査前日の準備と下剤との戦い
検査3日前から消化の良い食事をすすめられ、前日の夜からは食事禁止です。
そして最大の山場は下剤(腸管洗浄剤)です!
下剤のタイプはいろいろとありますが、私は2Lの下剤と水を交互に飲むタイプの下剤でした。
下剤の飲み方については、別記事『【薬剤師必見】腸管洗浄剤モビプレップ®️を説明するときのコツ』にまとめました。
味は「やや塩気のあるスポーツドリンク」といったところ。1Lまではすんなりと飲めましたが、だんだん味が濃く感じてきて飲むペースが遅くなりました。
下剤が効きはじめると数十分おきにトイレにこもることになり。これが地味だけど確実につらい。でもここを乗り越えないと検査はできません。
検査までの流れ
下剤を飲み終わって便が透明に近く、カスの少ない黄色になれば検査ができるようになります。
検査可能な便になり腸の中がきれいになったタイミングで検査着に着替え、点滴ルートを確保。
看護師さんが親切に対応してくれて、緊張が少しずつほぐれました。「恥ずかしいかも」と思っていたのですが、医療スタッフは慣れているので、流れ作業のように淡々と進みます。
準備が整ったら、いよいよ検査室へ。
痛い?恥ずかしい?リアルな感想をリポート
検査台に横になると、鎮静剤が投与されてふわっと眠くなってきます。気がついたら検査が終わっていて、「あれ?もう終わった?」って感じでした。
私の場合、ほとんど痛みも違和感もなく、寝ている間に終了。
とても不思議な気分でした。
検査後の体調と感想
検査後は1時間ほど休憩。鎮静剤の影響で少しぼんやりしますが、特に気分が悪くなることもありませんでした。
その後、医師から検査結果の説明を受け、その日は帰宅となりました。
これから受ける人に伝えたいこと
検査自体は恥ずかしいかも…と思っていたけど、拍子抜けするほど淡々としていました。
正直、想像以上につらかったのが下剤タイム。
下剤の味がきつかったので、間で飲む水がとても美味しく感じました。
あと、下剤は冷たいので体が冷えます。
夏場でなければ、暖かめの服用がオススメです。
その日の検査する人の人数にもよるかもしれませんが、待ち時間が長いです。
本やスマホなど暇つぶしのグッズがあると良いですね。
まとめ
大腸カメラは確かに少しハードルが高く感じるかもしれません。 でも、受けてみると「自分の健康をちゃんとチェックした」という安心感があります。
これを読んでくださった方が、少しでも不安を減らして検査に臨めるようになれば嬉しいです。 健康は、ちょっとした勇気から守れる。
そう実感した体験でした。
MoKaのひとこと
「正直、検査より下剤が主役でした(笑)。でもこれで一安心!同じように不安な方の背中を押せたら嬉しいです。」
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