こんにちは!病院薬剤師のMoKaです。
緩和薬物療法認定薬剤師を目指しているそこのあなた!症例報告書作成でお困りではないでしょうか?
なぜなら、認定取得のために病院に勤務する薬剤師は30症例、保険薬局に勤務する薬剤師は15症例と多くの症例数の提出が求められます。
この悩みにお困りのあなたへ昨年度、緩和薬物療法認定薬剤師を取得したMoKaが実際に合格した症例をご紹介していきます。
MoKaは病院に勤務する薬剤師ですので、主に入院中の患者さんへの介入ですので病院薬剤師向けかもしれませんが、保険薬局の薬剤師にも役立つと思います。
症例介入の具体例
症例:オピオイドによるせん妄
せん妄(delirium)とは、身体的異常や薬物の使用を原因として急性に発症する意識障害(意識変容)を本態とし、失見当識などの認知機能障害や幻覚妄想、気分変動などのさまざまな精神症状を呈する病態です。
薬剤性せん妄では「ステロイド」、「ベンゾジアゼピン系薬」、「オピオイド」などが原因薬剤となります。
オピオイドによるせん妄は投与開始初期や増量時に出現することが多いと言われています。
今回はオピオイド開始後、せん妄が出現したときの介入です。
ヒドロモルフォンとはどんな薬?
ヒドロモルフォンはモルヒネなどと同じ強オピオイドに分類される麻薬性鎮痛薬です。
主にμ受容体に作用して鎮痛効果を発揮します。
換算比ですが、経口ヒドロモルフォンは経口モルヒネと1:5です。
(例えば、経口ヒドロモルフォン2mgは経口モルヒネ10mgに相当します)
オピオイドによるせん妄への対策
オピオイドを使用することでせん妄が出現した可能性が疑われる場合は、オピオイドの減量やオピオイドスイッチングを検討します。
つまり、オピオイドを減らすか、別のオピオイドに変更するかです。
また、せん妄に対する薬物治療として、抗精神病薬などを使用することも検討します。
まとめ
今回はオピオイドによるせん妄出現時の介入を紹介しました。
えっ、こんな介入でいいの?
と思われるかもしれませんが、実際に合格した介入内容です。
ただし、認定取得のためには1症例に対して2〜3介入が必要になりますので、他にも問題点を探して介入する必要があります。
なんの問題もないから介入できないと思ってしまうかもしれませんが、患者さんと話をして何か苦痛や問題はないか常に意識しておくと介入することが見つけられると思いますので頑張ってください!!
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