【緩和ケア】現役薬剤師が『がん疼痛緩和の薬がわかる本』を徹底解説!

緩和ケア

あなたはがん疼痛治療の薬を勉強するときにどんな本を使っていますか?もしどんな本で勉強すればよいか迷っていれば『がん疼痛緩和の薬がわかる本』を読んでみてください。絶対、後悔しません。

こんにちは!緩和ケアチーム担当の病院薬剤師MoKaです。

病院薬剤師16年目
緩和薬物療法認定薬剤師
リウマチ財団登録薬剤師
日病薬病院薬学認定薬剤師

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がん性疼痛の薬物療法について勉強したいけど、どれから始めればいいですか?」 「WHO方式がん治療法のガイドラインは難しすぎる…」 「オピオイドの使い方や副作用対策がわからない.. 」「緩和薬物療法認定薬剤師の試験対策にはどんな本がいいですか?

そんな悩みを抱えている医療従事者の方は少なくないのではないでしょうか。実は私も以前、同じような悩みを抱えていました。そんな中で出会った一冊が『がん疼痛緩和の薬がわかる本』です。

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この本との出会いは、私の緩和医療に携わる薬剤師としてのキャリアを大きく変えることになりました。 オピオイドの基礎的な薬理作用から、レスキュー薬の使い方、副作用対策まで、体系的かつわかりやすく解説されています。そのため、がんの痛み治療の薬物療法をスムーズに学ぶことができたのです。

この本で学んだ知識は、緩和薬物療法認定薬剤師の資格取得に大きく貢献しただけでなく、現在、緩和ケアチーム担当薬剤師として患者さんのがん性疼痛管理に関わる際の確かな指針となっています。

また、薬に関する本ではありますが、がん看護に携わる看護師の方々にもおすすめできる内容となっております。

この記事では、本書の具体的な特徴や、私のおすすめポイントを詳しくご紹介していきます。がんの痛みを緩和することに携わる方は、ぜひ最後までお付き合いください。

『がん疼痛緩和の薬がわかる本』について

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  • がんの痛みとがん疼痛治療の基本がわかる
  • 非オピオイド鎮痛薬がわかる
  • オピオイドがわかる
  • 鎮痛補助薬がわかる

本書のコンセプトは“難しいことを易しく理解できるように”、“臨床現場で役立つ”です。

がんの痛みを緩和するための薬について基本から詳しく書かれています。

がんの痛みに携わる薬剤師や看護師が、がんの痛みやその治療薬について学ぶための実践的な入門書です。

内容はがんの痛みについてから始まり、がん疼痛治療の基本、非オピオイド鎮痛薬、オピオイド鎮痛薬、鎮痛補助薬など薬に関することが中心です。

他にも筆者が経験した症例について、アセスメントの方法や薬の使い方なども書かれています。

『がん疼痛緩和の薬がわかる本』おすすめの理由3選

私が本書をおすすめする3つの理由を紹介します。

①薬理学的なことを図やイラストを用いてわかりやすく伝えてくれる

②本を読んでいると余宮先生の優しい話し方が伝わる

③特に鎮痛補助薬が分かりやすい

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それぞれ1つずつ説明していきます。

①薬理学的なことを図やイラストを用いてわかりやすく伝えてくれる

がん疼痛治療の薬を勉強をしようと思った時に、ガイドラインや学会が推奨している参考書を読んでみたのですが、薬剤師の私でも難しく理解できないことが多くありました(私の理解力不足もありますが)。

何かいい本ないかなといろいろと探していると、本書に出会いました。

本書は薬理学的に難しいことも図やイラストを用いて分かりやすく解説してくれています。

例えば,「下行性疼痛抑制系」と言葉で言われると分かりにくですが、“痛みを迎え撃つ”という表現に変えてイラストで説明してくれているのでとても分かりやすかったです。

薬剤師でなくても理解できるようになっているのでスラスラ読めてしまいます。

②本を読んでいると余宮先生の優しい話し方が伝わる

なんといっても読みやすい!

それは本書の筆者が余宮きのみ先生だからだと思います。

大げさかもしれませんが、本から先生の話し声が聞こえてくるかのように書かれています。

実際に先生の講演を聴いていると、とても優しい口調が印象的でとても聴き取りやすいです。

そんな先生の話し方が本書を読んでいると伝わってきます。

あっという間に読めてしまいますよ。

③特に鎮痛補助薬の解説が分かりやすい

がん疼痛治療で使われる薬には、オピオイド鎮痛薬や非オピオイド鎮痛薬、鎮痛補助薬があります。

この中でも鎮痛補助薬は理解するのが難しいです。

鎮痛補助薬のほとんどは鎮痛薬として用いられておらず、抗うつ薬や抗けいれん薬などです

鎮痛補助薬については詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

鎮痛補助薬は神経障害性疼痛に使用されることが多いです。

神経障害性疼痛を仕組みを理解するために、『感作』という単語が出てきます。

自分は『感作』という単語が意味不明でした。

しかし、本書では感作を痛みの情報量が増し、それが記憶されることと解説してくれていました。

それが自分にはすっと理解できました。

その他にも分かりにくい鎮痛補助薬について解説してくれていますので、ぜひ読んでみてください。

まとめ

今回は『がん疼痛緩和の薬がわかる本』について紹介しました。

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おすすめ理由

①薬理学的なことを図やイラストを用いてわかりやすく伝えてくれる

②本を読んでいると余宮先生の優しい話し方が伝わる

③特に鎮痛補助薬が分かりやすい

本書はがんの痛みを緩和するための薬について基本的なことから、実践的なことまで解説してくれていますので、これから勉強していく人にはとてもおすすめできる本です。

また、本書を読み終えた後は、実際に患者さんの痛みを緩和するためにどんどん本の内容を使ってみてください。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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